林業の死傷者数は平成29年に初めて100人を下回り、令和4年は81人となり、前年より増加しました。死亡者数についても、令和3年と同数で、かかり木の激突により1人が亡くなっています。
木材製造業の死傷者数は令和1年に初めて100人を下回っていましたが、令和4年は101人となりました。死亡災害は、発生していません。
林業の死亡災害は平成21年以降で、平成22年及び令和1年が多かったものの、休業災害は漸減しています。
木材製造業の休業災害も漸減しています。
林業死亡災害の約70%は、チェーンソーによる伐倒作業(かかり木処理、伐倒木によるもの)により発生しています。
林業死亡者の約50%は60歳代以上の高齢労働者が占めています。
監督署管轄別では、帯広署管内の発生割合が高いほか、函館署、北見署、釧路署、名寄署各管内も比較的高くなっています。
道内の森林は人工林が増えてきて、かかり木が発生しやすくなっていますので、下記2点に注意し死亡事故を減らしましょう。
・かかり木になったら直ちに処理しましょう。
そのままにして、近くで枝払いなどの作業をしないで下さい。
(直ぐに処理できない場合は、他の人にかかり木があることが解るようテープを回し表示しておきましょう。)
・かかられている木を伐倒することは、
かかっている木が急に外れて落ちてくる
可能性があるため大変危険です。